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fu do ku kan Bamboo|須田 浩史さん・加弥子さん

周南市に移住し、唐辛子でHOTな田舎暮らしを楽しむ夫婦のおはなし

fu do ku kan Bamboo|須田 浩史さん・加弥子さん
01.ヒト

須田さんご夫妻

須田さんご夫妻

須田浩史さん・加弥子さん

夫の浩史さんは1978年、群馬県生まれ。実家は果樹園を経営。大学進学を機に上京。卒業後、出版社の営業を担当。

妻の加弥子さんは1978年、埼玉県生まれ、千葉県育ち。中学から大学まで東京の学校に通う。大学卒業後、靴のデザイナーとして活躍。

2011年の東日本大震災を機に、関東から家族4人で移住。「fu do ku kan Bamboo」として、キッチンカーでお弁当やカレーの販売をスタート。グリーンカレーのペーストを瓶詰めにした「グルグルグリーンカレー」も販売。原料となる唐辛子の栽培は浩史さん、加工は加弥子さんが担当。

02.モノとコト

知れば知るほど面白い!奥深い唐辛子の世界

唐辛子

唐辛子

県内有数の梨・ブドウの産地として知られる周南市北部の須金地区。今回訪れたのは、収穫まっただ中の唐辛子畑です。ここで栽培されている唐辛子はおよそ50種類、1,400本。赤や黄、オレンジ、黒など、カラフルな唐辛子が顔をのぞかせています。よく見ると、細長い形のもの、コロンとした形のもの、上を向いて実をつけているもの、ぶら下がるように実をつけているものなど、表情もさまざまです。

唐辛子

「唐辛子にはいろいろな品種があり、それぞれ見た目や辛さが違います。青いものは水分が多くてフルーティー。赤いものは深みのある辛さ。さらに乾燥すると円熟味が増してダシのようになります」と話してくれたのは、fu do ku kan Bambooの須田浩史さん。唐辛子ってペペロンチーノやお漬物に入っているイメージしかなかったのですが、知れば知るほど奥深い! 唐辛子の世界にグイグイ引き込まれます。

 

唐辛子

身体にも地球にもやさしい須金生まれのグリーンカレー

ここで育った青唐辛子で仕込んだカレーペーストが今回の主役、「グルグルグリーンカレー」です。瓶のフタを開けると青唐辛子の爽やかな香りが広がります。原材料は、自家製の青唐辛子、国産の香味野菜、山口県産の塩、オーガニックのスパイスなど。素材一つひとつにこだわりを感じずにはいられません。化学調味料や保存料などの添加物は一切使っていないから体にもやさしい。小麦粉不使用のグルテンフリー、植物性素材のみを使っているからベジタリアンにもおすすめです。また、砂糖が入っていないので、甘みも自分で調整できます。本場タイ産のグリーンカレーペーストは甘ったるくて苦手だけど、これなら食べられるという人も多いそう。日本人の舌に合わせて食べやすくクセがない、それでいて本格的なグリーンカレーです。

 

グリーンカレー

簡単なのに本格派!!グリーンカレーづくりに挑戦!

グリーンカレーを家で作るのはハードルが高いな…と思っていたのですが、このペーストがあればとっても簡単! 鶏肉やタケノコなど、お好みの肉や野菜を油で炒めたら、このペーストを加えて炒め、ココナッツミルクを入れて軽く煮込んで、最後にナンプラーなどで味を調えたら完成! 材料を切ってから完成まではわずか30分。一口食べれば、青唐辛子の辛みと旨み、香りが口いっぱいに広がり、体がじんわりと火照ってくるのがわかります。しっかりと辛いのですが、辛みがいつまでも残らず、すっきりとした後味。これはクセになるおいしさです! ココナッツミルクの代わりに豆乳を加えてもいいそう。お好みの材料を使って自分好みのグリーンカレーが作れるのも魅力です。カレーだけでなく、パスタソースや炒め物の隠し味、サラダのドレッシングや冷や奴のトッピング、鍋の薬味など、万能調味料として活躍してくれそうです。

 

道の駅やオンラインショップをチェック!

「グルグルグリーンカレー」の辛さはノーマルとHOTの2種類。ノーマルでも辛いのですが、辛いのがお好きな方は刺激的な辛さのHOTがおすすめ。1瓶で8皿分くらい作れるのでかなりお得です。辛いのが苦手な方は、使う量を加減してくださいね。このペーストが買えるのは、道の駅ソレーネ周南、まちのポート、ふれあいプラザ須金、日日、ジェラテリア クラキチなど。Fu do ku kan Bambooのオンラインショップでも販売されています。また、県内だけでなく、東京や大阪などにある有名セレクトショップでも販売されています。ふるさと納税の返礼品にも登録されているので、ぜひチェックしてみてください!

03.インタビュー

東日本大震災を機に周南市須金に移住

須田さんご夫妻

須田さんご夫妻

 

「グルグルグリーンカレー」を作っているのは、関東からIターンした須田さんご夫婦です。須田さん一家が周南市に移住したのは、2011年3月の東日本大震災がきっかけ。「とにかく早く移住したい、移住するなら西へと思いました。実家が群馬で果樹園を経営しているので、修行がてら果樹園で働こうと考えました。ネットで募集を調べて、最初にヒットしたのが須金でした」と夫の浩史さん。妻の加弥子さんも、「まだ子どもが生後半年と3歳だったので、とにかく安心して安全に暮らせる場所がいいなと思って、その年の8月に移住しました。状況が落ち着いたらまた千葉へ戻ろうと思っていたので、まさか周南市で起業するとは思ってもいませんでした」と当時を振り返ります。

 

キッチンカーでお弁当の販売をスタート

須金には、秋の収穫シーズンになるとおいしい果物を求めてたくさんのお客さんがやって来ます。浩史さんが果樹園で働く中、来園者から「この近くに食事ができるところはある?」と聞かれることが多かったそう。近くに外食できるような店はないし、コンビニも離れた場所にしかない、自分たちで何かできないだろうか…。そこで加弥子さんが始めたのがキッチンカーでのお弁当の販売です。2013年から地元野菜を使ったお弁当やチキンカレーを提供し始めました。

 

ピンチをチャンスに変えたグリーンカレー

その頃、浩史さんは果樹園を辞め、新規就農者として独立。もともと千葉にいたときから畑を借りて野菜をつくっていた浩史さん。地域の人から田畑を貸してもらい農業をスタートさせました。しかし、野菜が育つまでにイノシシやサルに食べられてしまうこともしばしば。唯一、被害にあわなかったのが唐辛子でした。でも、唐辛子をお弁当のおかずにするのは難しい…。そこで思いついたのが、青唐辛子を使ったグリーンカレーです。イベントに出店するとまたたく間に評判に。キッチンカーのメニューに加わることになりました。

 

須田さんご夫妻

須田浩史さん

 

瓶詰めペーストに加工して販路を拡大

その後、キッチンカーでの販売に加えて、農家民宿やレストランもスタート(現在はコロナでお休み)。ウーフ制度で農作業の体験をする外国人やバックパッカーなどを中心に、このグリーンカレーが人気を呼ぶようになります。そこで、国内・国外問わずもっとたくさんの人に届けたいとの思いから、2018年にクラウドファンディングで集めた資金で加工場を開設。瓶詰めのペーストを1,000本生産したところ大好評! 関東などの都市部からの反響も大きかったそう。「これなら日持ちもするし、販路も拡大できる。国内産のペーストは珍しいので、大きな可能性を生み出せるチャンスだと思いました」と加弥子さん。本格的な事業化に踏み切りました。

 

唐辛子で地域をもっとHOTに!

2021年10月には、須磨小学校の全校児童8人と一緒に、子どもたちが校内で育てた辛くない唐辛子を使って、子どもや辛さが苦手な人にも食べてもらえる「グルグルグリーンカレー〜辛くない〜須磨小special」も開発。「たくさんの人に喜んでもらいたい!」「地域を盛り上げたい!」「須金の新しい名産品にしたい!」そんな子どもたちの地域への愛情がたっぷり詰まったスペシャルなカレーペーストです。「ラベルも子どもたちによるデザインです。全て手作業なので大変でしたが、子どもたちの思いが形になって嬉しいです。これからもさまざまなつながりを大切にしながら地域を盛り上げていきたいと思っています」。

グリーンカレー

グリーンカレー

 

田舎に住む魅力を発信し続けたい!

「すべて偶然。やっていくうちに辿り着いたんです」と話す須田さんご夫妻。困難を困難とも思わず、次から次へとアイデアを生み出して挑戦する。その源は一体どこにあるのでしょう? 浩史さんに聞くと「もともと楽観主義。出版社で営業をしていた経験があるので、店舗に営業をかけたり、展示会で売り込んだりするのも苦ではありません。自分たちで作ったいいものを売っているので絶対の自信があります!」との回答。これまでの経験を生かしながらイキイキと取り組まれている様子が伝わってきます。加弥子さんは、「中山間地域が荒れ果ててしまっては日本の国の存続の危機。若い世代にも “いいね”と共感してもらえるように、活動を通じて田舎に住む魅力を発信し続けたいと思っています」と、未来へつなぐ使命感にも似た思いを話してくださいました。

須田さんご夫妻と唐辛子

須田さんご夫妻と唐辛子

 

自然と共存する人間らしい暮らし

とはいっても、縁もゆかりもない土地に移住したお2人。周南市での暮らしぶりはどうなのでしょうか? 「都会で暮らしていた頃に比べて、子どもと過ごす時間が増えました。山から海までわずか30分。公園もたくさんあるし、動物園もある。子育て環境としては申し分ないですね」と浩史さん。加弥子さんも「移住した当初は、田舎暮らしは物足りないかなと思っていました。でも、年とともに物欲も減り、モノと情報の多さに疲れるようになり、田舎で暮らす方がより人間らしいと感じるようになりました」と、心豊かな充実した暮らしぶりが伝わってきます。

 

須田さんご夫妻

須田加弥子さん

 

新商品も続々登場!新たな展開に期待!

2021年には、使われていないコミュニティセンターを改装して加工場を新設。年間8,000本の生産を目標にしているそう。生の唐辛子の販売、燻製させた唐辛子を使ったブラックカレーも仲間入り。新商品として、タバスコや一味唐辛子の販売も予定しているのだとか。須田さんご夫婦の夢はどんどん膨んでいます。

須金の遊休農地を使って唐辛子を作り、その唐辛子で作ったグリーンカレーを食べた人が須金に行ってみたい、住んでみたいと興味を持ってくれるようになる。そんな良い循環がグルグル回り、賑やかで楽しい地域になっていく。この「グルグルグリーンカレー」には「ワクワクする明るい里山の未来をつくっていきたい」というお2人の願いが込められています。須田さんご夫婦が作った「グルグルグリーンカレー」、世界中の食卓に笑顔を運んでくれることでしょう。

唐辛子

唐辛子

04.関連リンク

記事:小野 理枝 / 写真:川上 優
執筆時期:2021年11月
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